歴史的に中国とのかかわりが深いタイでは、中国と同じように陰暦に合わせた旧正月を祝う習慣があります。というか、タイ人は季節ごとのお祭りが大好きなので、乗っかって楽しんでいるのでしょうね。
信心深いけれど信仰に割と自由な国タイでのお祭りのひとつだと思って読んでみてください。
|中国系のお寺がお祭りの中心となる「春節」
タイ人はもっぱら英語でチャイニーズ・ニュー・イヤーと呼びますが、正式な名称は「春節」といいます。日本でも「新春」、「初春」などの旧暦にのっとった呼び方がありますよね。
今年2016年の「春節」は2月8日でした。この日から中国系の人たちはほぼ1週間休みとなり、そのためタイを訪れる中国人観光客も増加します。
初日の2月8日は、タイでも街中に赤と黄色の提灯が下げられ、朝から多くの人が中国系の寺院へと参拝に訪れます。タイ国内のあちこちで見られる光景ですが、参拝にまで訪れる人たちはやはりほとんどが中国系のようでした。
|赤と黄色のお祭りグッズや縁起物
しかしお祭り大好きのタイ人は、いろんな形でチャイニーズ・ニュー・イヤーを楽しみます。
スーパーマーケットや個人経営の商店、カフェのチェーン店などでもチャイニーズ・ニュー・イヤー用のグッズがたくさん販売され、この日のために買う人も多いようです。
左上は中国のお祭りには欠かせないお菓子・月餅ですね。中には卵の餡が入っているものが最もポピュラーです。他にも材料が似ているせいか、エッグタルトを食べたりもします(写真右下)。
そして赤い服や竜の刺繍の入った服を着るのが習わしで、赤いチャイナ服を着た子供たちもよく見かけます。
左下は縁起ものなのでしょうが、キモかわいくてつい写真に撮ってしまいました。なぜか青果売り場で見つけた逸品です。
|竜モチーフなどのお正月飾りで町中が彩られる
こちらはカフェの装飾です。赤と黄色をメインとした楽しい装飾が施されます。
タイ人は写真が大好きなので、こういった装飾が大事なのですね。実際こういった装飾の周りで記念撮影をする人は多く、お店の方もそのつもりで置いているようです。ちゃんと赤い服を着て、本格的なカメラを持ってきてとっている人もいました。
タイは年中暑いので季節感に乏しく、もしかしたらそんな環境でも楽しもうとイベントごとに町中を飾るのかなと思いました。
|まとめ
タイで楽しめるのはタイの文化だけではありません。ソンクランやロイクラトンもいいですが、中国のお祭りを気楽におおらかに楽しめるのもタイのいいところではないかと思います。
移民や海外の旅行者が多いためか、いろんな文化を取り入れて楽しんでいるのがおもしろいですね。
現地記者:merryjane
猫と夫と3人での転勤族。これまでも日本国内を転々としてはいたものの、海外はやはり遠かった…。
とはいえ海外転勤を機にインドア派だった私が休みのたびに出かけるようになりました。
パタヤの海を眺めてカクテルを飲んでいると幸せです。