熱心な仏教徒の多いタイでは、いろいろな場所に仏教寺院があり、地元の人がお参りに訪れるだけでなく、有名な寺院は外国人が訪れる観光スポットにもなっています。
そんな数ある仏教寺院の中でも、かなりの異色を放つ「ワット・パイローンウア」をご紹介します。
|バンコクから日帰り旅行
バスで行く場合、南バスターミナル(サーイ・ターイ)からローカルバスに乗ります。南方面への長距離バスが多く、客引きに声をかけられますが、地上階で68番と書かれたオレンジ色のバスを探しましょう。
タクシーで行く場合、メーターではなく往復料金で交渉しましょう。往復2500~3000バーツぐらいです。
バンコクの中心部から南バスターミナルまでも距離があり、また、帰りの足を考えるとタクシーで行く方がスムーズです。
いずれにしても、日本人には「ワット・パイローンウア」の発音は難しいので、タイ文字のメモや写真を見せて行き先を伝えることをおすすめします。
バンコクの喧騒から離れ、のんびりとした景色を眺めること約1時間半…田んぼの中に巨大な仏像のうしろ姿が見えてきます。そして現れた、金色と青色のこちらの大きな門が入口です。
|さあ、地獄の始まりです。
門をくぐって歩き進むと、大きな仏像がずらりと並ぶエリア、豪華な本堂が現れます。さらに進むと、またも大きな仏像に、食堂や市場、お土産屋などなど…びっくりするほど敷地が広いです。
池の向こうに、なにやら無数の人影が見えてきます。
そこに架かる橋を渡って門をくぐると…いよいよ、地獄エリアに到着です。
舌が垂れ下がっている人、目玉が飛び出ている人、内臓が飛び出ている人、顔がつぶれている人、足が巨大化している人、人、人、人……現世でどんな悪さをしたらこんな姿になってしまうのでしょうか。
地獄の茹で釜に入れられながらも、必死にお祈りをしています。
|地獄はまだまだ続きます…。
大きなナイフで内臓をえぐられる刑、ノコギリで首を切られる刑、舌を抜かれる刑、剣山の上に寝かされハンマーで叩かれる刑、首に巻いた鎖をしめつけられる刑、毒を飲まされ体中にブツブツができる刑……さまざまな刑が紹介されています。
現生でとった悪行に合わせた刑を受けているのでしょうか。逆さ吊りにされながら、さらに、怪鳥に内臓をえぐられている人もいます。トゲだらけの木によじ登って逃げようにも、上からは怪鳥が、下からは矢が狙っています。
とにかく、想像していた以上に地獄が広がっています。
広い敷地内は人が少なく閑散としているので、昼間の明るい時間帯でもとても不気味です。また、日影が少ないので暑さ対策も必須です。
怖さや面白さだけではなく、きっと感じるなにかがあるはずです。地獄に行ってまでこんな苦しみをしたくはない…現世を善く生きようと誓わずにはいられないお寺です。
|まとめ
地獄を覗きたい方は、こちらを忘れずに。
ワット・パイローンウア Wat Phai Rong Wua (วัดไผ่โรงวัว)の基本情報 | |
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住所 | T.Bangtatein A.Soongpeenong, Supaanburee![]() |
参拝時間 | 早朝~18:00 |
TEL | 035-584-473 |
現地記者:ぴーのっく
タイに魅せられ旅を数回続けるも、2015年春からついにバンコクへ移住。
おいしいタイ料理、おちゃめなタイの人たち、ゆかいなタイの国が大好き。
ガイドブックには載っていない、ローカルなタイの情報をお届けしたいと思います。