以前、タイ東北部のイーサーン料理を紹介しましたが、今回はタイ南部料理のお店です。バンコクのおしゃれスポット、トンロー通りにある「バーン・アイス」に行ってきました。
店名はタイ語で「アイスさんの家」。南タイ出身のオーナーのアイスさんが、子供のころから家庭で食べていた料理を再現して提供していることから、この名前がついたそうです。果たして南タイ料理の特徴とは?
|ホテルの1階にあるおしゃれで落ち着いたお店
「バーン・アイス」があるのは、トンロー通りはサマーセットホテルの1階。写真左の緑の看板を目印に探してみてください。お店の前にはテラス席もあり、ゆったりと開放的な雰囲気です。
中に入ると吹き抜けの天井に下がっている竹細工のランプがおしゃれ。ガラス張りの店内は明るく、抑え気味の照明によって落ち着いた空間となっていました。
|いかにも南国らしいトロピカルなエビペースト
さて、私にとっても未知の南タイ料理。注文したのはチャーハン(写真右上)と豚のエビペースト炒めと魚の胃袋のカレー(写真右下)です。
この中で最も南タイらしい料理は、お店のイチオシらしい豚のエビペースト炒めでした。ムチムチの豚肉の歯ごたえもさることながら、濃い甘辛の味つけに負けない強いエビ風味が、何とも不思議な感覚! かつ甘さは砂糖ではなくフルーツ由来のようで、それも独特。なるほど、これは確かに南国だと納得しました。味の濃さとナッツの食感が、ビールのつまみにいいと思いました。
魚の胃袋のカレーも他のタイカレーとは全く違っていて、どうやら塩漬けの魚が調味料になっているんですね。魚のしょっぱさとトウガラシの刺激的な辛さの両方があるため、辛いものが苦手な人にはちょっときついかも。ごはんと一緒に3人以上でシェアしてちょうどいいのではないでしょうか。具は魚のほかに丸い茄子やナッツなどで、いろいろな食感が楽しめます。
チャーハンはパイナップルとナッツが入っていて、インドネシア料理のナシゴレンに近い感じ。つけあわせの豚肉は歯ごたえがあってやや甘めの濃い味付けでした。チャーハンはやはりどこでもはずれがありません!
|南タイ料理を食べたいならイチオシ!
こちらはお店の奥の写真。やはりおしゃれで清潔感がありますね。立地もトンローということで日本人にもおすすめのお店なのですが、お客さんはタイ人が多いです。
バンコクではまだ珍しいタイ料理を求めて、タイ人たちがこぞって訪れるお店なのです。
|まとめ
初めて南タイ料理を味わいましたが、確かに南国らしい料理だと感じました。
タイ料理の中でも最も味付けが辛いと評判の南部地方の料理。周りを囲む海から獲れる様々な魚介類を利用した料理も豊富です。
生臭さが気にならないようにスパイシーな味付けになることも納得できます。辛みも甘みも強い料理ですが、これらがまたビールによく合います! メニューにワインやカクテルがないのもそういうわけなのかと納得です。
日本ではほとんど知られていないどころか、バンコクでもまだまだ珍しい南タイ料理。試してみるならぜひタイ人お墨付きの「バーン・アイス」で!
BAAN ICE バーンアイス บ้านไอซ์の基本情報 | |
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住所 | 115 Somerset Building, Sukhumvit 55, Thonglor Rd., Khlong Tan Nuea, Wattana 10110 Bangkok![]() |
TEL | +66-2-381-6441~2 |
営業時間 | 11:00~22:30 |
現地記者:merryjane
猫と夫と3人での転勤族。これまでも日本国内を転々としてはいたものの、海外はやはり遠かった…。
とはいえ海外転勤を機にインドア派だった私が休みのたびに出かけるようになりました。
パタヤの海を眺めてカクテルを飲んでいると幸せです。